
協力:稲本智、今井芽、松井由記
制作:山口源兵衛、松井至
1人1着しか着る物がなかった時代、衣(ころも)はその人の魂そのものだった。京都の帯問屋の10代目・山口源兵衛は、地方で取り壊される家々から子ども服の古着を蒐集し、100年以上前の衣の向こう側に当時の情景を幻視する。
「生まれてくる子のために全部、母が縫ったわけでしょ」
親族一同の着物の継ぎはぎでできた衣。分厚く刺し子された足袋。透き通る絽の着物は色鮮やかで、いまも持ち主の佇まいを彷彿とさせる。衣は、人間が自然に包まれながら生活の全てを自らの手で作っていた近代以前の生の在り方を語りかけてくる。
本編の上映を企画中です。ここ、うみゆうど周辺で撮影されたシーンもあります。
